2011年10月04日
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ゴーカイジャーが大人っぽくなる必然

Written By: トーノZERO連絡先

「戦隊には子供っぽいのと大人っぽいのがある」

「それで?」

「ゴセイジャーは子供っぽい部類、シンケンジャーやゴーカイジャーは大人っぽい部類に入るだろう」

「それに意味があるの?」

「ある。大人っぽい方が見ていて楽しいからだ」

「なぜ?」

「だって大人だし」

「ぎゃふん」

「しかし、ここで言いたいのはそのことではない」

「なんだい?」

「シンケンジャーは時代劇テイストを取り込んだことで必然的に大人っぽくなった」

「うん」

「ではゴーカイジャーは何だ? たまたまスタッフが大人っぽく作りたかっただけか?」

「海賊ものだから大人っぽくなる訳でも無いよね」

「むしろ、子供っぽくなるだろう。海賊はそもそも記号化されたファンタジーに親和性が高い」

「じゃあ、どういうことだ?」

「最近分かってきたよ。ゴーカイジャーは戦隊35周年で過去戦隊のメンバーがゲスト出演するのが特徴だ」

「それで?」

「過去戦隊のメンバーは当時若くても既におっさんの確率が高い。しかも設定上負け犬としてしか出られないし、そもそも過去戦隊のメンバー全員は出せない。予算の都合もあるだろうし、そもそも俳優をやめちゃった人もいるだろうし」

「ハリケンジャーは全員出たじゃん」

「ハリケンジャーのように3人セットで出られた戦隊もあるのだが、そもそもハリケンジャーの世界にはハリケンジャー以外に更にヒーローが数人いたので、やはり全員は出られていない」

「そうか。おっさんで負け犬で、しかも徒党を組めないとなると、大人っぽい渋い話にならざるを得ないわけだね」

「そうだ。ゴーカイジャーの若者達を試すような話になるとかね」

敵のボスも §

「そうすると、実は敵のボスが凄く子供っぽい理由も分かる」

「なぜ?」

「子供も見る特撮である以上、子供にも分かりやすい入り口は必要だが、必然的に戦隊側には用意できない。敵側に用意するしかあるまい」

「ギャグキャラが敵に多いのも同じ理由だね」

「ジェラシットもそうだが、他にも笑える敵はけっこう多い」

「シリアスな敵もいるけどね」

「物語の必然上、そういう敵も必要だ」

「どうして?」

「戦隊側が渋い話をするのに、それに対応する敵も必要だからだ」

オマケ §

「でも、敵のボスは好きだぜ」

「なぜ?」

「心の弱さを露出するキャラだからだ」

「笑えるからじゃないのね」

「笑えるってのもあるけどな」

「ぎゃふん」

「笑えるヒーローは好きだが、敵だって好きだ」